福岡マラソンで、走れずに救われた話

2024年に参加した、
福岡マラソンはギリギリ完走した。
だから今年、2025年の福岡マラソンは
「6時間以内の完走」を目標にした。
今年の目標のひとつとして
このブログにも書いていた。

しかし、2025年の自分は
ずっと元気ではなかった。
正確に言うと
元気ではない日が多すぎた。

「最近、元気ですか?」
と聞かれてもいつも
「元気じゃないです」と
素直に答えていた気がする。

原因は仕事だけではなく
プライベートを含めた、
人間関係の摩耗や嫉妬、
その他トラブルが重なって
心にずっと積もっていった。
自分の中では複雑な問題で
解決できなかった。
シンプルに言えば病んでたと思う。

好きなキャンプで焚き火を見ても無。
自然の中で坐禅をしても、
好きな音楽を聴いても、
好きな作品のドラマを見ても、
好きなYouTubeを見ても、
面白い人の面白いことに対しても
心が何も反応しなかった。
好きだった、
福岡や博多にも興味がなくなっていた。

気づけば、仕事と三大欲求だけを
機械のように消化する毎日だった。
好奇心も、ワクワクも、
どこかへ行ってしまっていた。
今思えば、感情を失っていた自分は
ほとんど動物のようだった。
好奇心や探究心を失うと
人は本当に弱くなると思う。
ギラギラする感情がなくなる。

走る練習が嫌なだけなら
まだ良かったはず。
でも、他の興味あることにも
心がまったく向かなかった。
以前、興味があることに対しても無関心になる。
もちろん行動もできていない。

ニュースにも触れず
SNSもほとんど見なかった。
総理大臣が女性になったことすら
人から聞いて初めて知った。
その変化にも心は全く動かなかった。

そして、練習をほぼせずに
福岡マラソン当日が来た。

28km地点で膝を痛め、
歩けなくなった自分は
後ろから来たバスに乗り込んだ。
リタイア組はバスでゴールに向かう。

バスに乗って座った瞬間
「何をしているんだろう」
そう思った。

残ったのは、ただただ
歩けないほどの膝の痛みと
言葉にならない自己嫌悪だけ。

バスを降りた瞬間、
歩けない自分に気付いた
ボランティアの方が
声をかけてくれた。

「大丈夫ですか?」
「車椅子いりますか?」
「肩、掴んでください」

体も心も弱っている自分。
練習していない自分が悪いのに、
完全に自業自得なのに、
それでも本気で心配していただいた。

その瞬間、自分の心に
ずっとあった重さが
すっと抜けていくのを感じた。
涙は出なかったけれど
心は泣いていたと思う。

もし、ほぼ練習なしで
完走できていたら
何も変わらなかったと思う。
心も動かなかったはず。

福岡マラソン後の3週間、
歩くたびに膝が痛んだ。
(鵞足炎だった)

痛みを抱えて歩くと
普通に歩けていたことが
幸せだったことに気づく。
それを体で理解した。

膝の回復と同じ速度で
心も少しずつ戻ってきた。
そして、完全に消えていた
「好奇心」が少しずつ戻ってきた。
ブログを書きたい気持ちも、
ようやく戻ってきた。

あの日、声をかけて
助けてくれたボランティアの方に
本当に救われました。
本当にありがとうございました。

来年の福岡マラソンは
ボランティアで参加したい。
来年3月の「さが桜マラソン」には
既にボランティアで
エントリー済。

今年はもうすぐ終わるけれど
来年は1年中、
ちゃんと好奇心を持った「人間」でいたい。

ありがとう、福岡マラソン。

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