福岡博物館にも展示されている、
「カフェ・ブラジレイロ」
現存する福岡の喫茶店で一番歴史がある。
昭和9年から続く超老舗のカフェ・喫茶店。
昭和初期から博多の文化人が
ブラジレイロに集っていた。
博多に詩人が訪れた際は、
ブラジレイロで歓迎会が開かれていた。
街の文化の中心に存在する
喫茶店は素敵だよね。
いまの言葉で言うと、
まさに「サロン」のような存在。
今回は、カフェ・ブラジレイロの
長年続いている伝統的な例会に参加した話。
例会は月に一度、
カフェの営業後に開催される。
さまざまな分野の専門家を招いて、
お話を伺うのが例会。
ジャンルは、サイエンス・文化・社会・歴史・
芸術・音楽といった多岐にわたる。
参加費は1000円でコーヒ(紅茶)セット付き。
私が参加した例会は、
北部九州中近世城郭研究会会長
の山崎さんが『山城について』
というテーマで、山城のルーツと、
現在の山城の姿を
紹介してくださいました。
内容も興味深いが、
特に印象的だったのは発表方法。
参加者にはご年配の方も多く、
落ち着いた雰囲気の中で進行された。
パワーポイントのような
スライドは使用しない。
最初に紙の資料が配布される。
文章がしっかりと記載され、
図や写真は最後に纏まっている。
専門家がその紙の資料を、
ゆっくり読み上げる。
というより「語る」ように読む。
語りの中には「間」があり、
その「間」が考える時間を与えてくれる。
このプレゼン方法には強い衝撃を受けた。
私自身が何かを発表するときは、
スライドを使いがちで
視覚的に分かりやすく、
伝えやすいものを作ろうとする。
スライドの文章は少なく、
情報を簡潔にまとめがちです。
しかし、この例会では、
情報がゆっくりと語られ、
聞き手はゆっくりと吸収していく。
スライド形式の発表は確かに
伝わりやすいが、
伝わった情報が抜けるのも早いよね。
一方で、今回の例会では、
専門家が語りを通して情報を
ゆっくりと提供し、
それをゆっくりと
インプットすることで、
知識が深く刻まれていく、
感覚を味わった。
人間らしく知識を吸収した感覚。
質疑応答の時間も
とても良い雰囲気。
最初の質問が終わると
参加者の緊張もほどけ、
次々と質問が飛び交う。
専門家とのやり取りもまた、
ゆっくりと進み、
その一つ一つが
非常に充実した時間。
たまには、
情報を専門家の語りから
ゆっくりと吸収してみるのも
いいものだと感じました。
また次回以降も
例会に参加させていただきます。
そして、ありがとう、
山崎さん(今回の例会のスピーカー)
【カフェ・ブラジレイロ 例会】
参加費:1000円(コーヒー・紅茶セット付き)
電話番号:092-271-0021
住所:博多区店屋町1-20
【次回】
日時:9月12日(木) 19:00〜20:00
スピーカー 木村 厚太郎 氏
(指揮者、福岡県文化貢献者賞受賞)

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